愛病 5
あれから何日か経ったある夜のこと。
外から猫の鳴き声が聞こえた。
「ニャー、ニャー、」
鳴きやむようすがなかったため、しかたなく身体を起こした。
横で寝ている太一を起こさないようにそっとベッドから降りた。
ベランダに出て下を見るとあの黒猫だった。
ついてきちゃったんだ‥。
黒猫は私に気付いたようで、こちらを見ながら鳴いていた。
「ニャー、ニャー、」
私は部屋に戻ったが鳴き止まなかった。
それから黒猫は毎晩来るようになった。
太一も気付いたようで
「お前が相手してやったから、ついてきちゃったんだぞ。」
と、笑いながらつぶやいていた。
太一が仕事に行ったある日、また外で猫が鳴いていた。
ベランダに出て下を見るとやはりあの黒猫だった。
昼間なのに‥‥珍しい。
私は部屋を出て下におりた。
黒猫は嬉しそうに私に擦り寄ってきた。
かわいい奴。
黒猫は雄で見たところ2、3歳だった。
瞳は、金色だった。
この間は汚れていたが、今日は綺麗だった。
黒い毛並みが美しかった。
時間も忘れて黒猫と遊んでいると太一が帰ってきた。
「ミサキ!なに、こいつと遊んでんだよ。また毎晩鳴かれちゃ、たまらないぞ。」
少し、太一は怒っていた。
たしかに‥‥。
これからは、この子が鳴いててもかまってはいけない。
飼えないんだからしょうがない。
そう心に決めて太一に謝った。
『ごめんなさい、』
「ほら、寒いし帰るぞ。」
太一は、黒猫にシッシッとやってアパートに入って行った。
黒猫は寂しそうだった。
ごめんね、黒猫。
私は太一についていった。
外から猫の鳴き声が聞こえた。
「ニャー、ニャー、」
鳴きやむようすがなかったため、しかたなく身体を起こした。
横で寝ている太一を起こさないようにそっとベッドから降りた。
ベランダに出て下を見るとあの黒猫だった。
ついてきちゃったんだ‥。
黒猫は私に気付いたようで、こちらを見ながら鳴いていた。
「ニャー、ニャー、」
私は部屋に戻ったが鳴き止まなかった。
それから黒猫は毎晩来るようになった。
太一も気付いたようで
「お前が相手してやったから、ついてきちゃったんだぞ。」
と、笑いながらつぶやいていた。
太一が仕事に行ったある日、また外で猫が鳴いていた。
ベランダに出て下を見るとやはりあの黒猫だった。
昼間なのに‥‥珍しい。
私は部屋を出て下におりた。
黒猫は嬉しそうに私に擦り寄ってきた。
かわいい奴。
黒猫は雄で見たところ2、3歳だった。
瞳は、金色だった。
この間は汚れていたが、今日は綺麗だった。
黒い毛並みが美しかった。
時間も忘れて黒猫と遊んでいると太一が帰ってきた。
「ミサキ!なに、こいつと遊んでんだよ。また毎晩鳴かれちゃ、たまらないぞ。」
少し、太一は怒っていた。
たしかに‥‥。
これからは、この子が鳴いててもかまってはいけない。
飼えないんだからしょうがない。
そう心に決めて太一に謝った。
『ごめんなさい、』
「ほら、寒いし帰るぞ。」
太一は、黒猫にシッシッとやってアパートに入って行った。
黒猫は寂しそうだった。
ごめんね、黒猫。
私は太一についていった。
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