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愛病 7

[645]  2012-04-13投稿
ある日、黒猫とじゃれあって部屋に戻った。
しばらくすると太一が帰ってきた。
「ただいまー。」
『おかえり、太一。』
私は、太一に抱きついた。
太一は、笑って私を抱き締めてくれた。
私の大好きな太一の笑顔だった。
しかしその笑顔はすぐに曇った。
太一は私の首元に目をやった。
「俺があげたネックレスは?」
『え‥?』
私の首にはネックレスがついていなかった。
「落としたの?」
太一は、そう言うと部屋を探し始めた。
私も一緒に探した。
しかし見つからなかった。

どうしよう‥‥。
不安でいっぱいだった。
いつ落としたんだろう。
まさかと思った。
黒猫に取られた‥?
爪にひっかかって落ちたとか‥?
考えたくなかった。

結局見つからず、太一は少し不機嫌になってしまった。
私は謝り、しょぼくれていると
「きっと見つかるさ。」
と、太一が優しく言ってくれた。
私は嬉しかった。
太一の大きすぎる愛情を感じた。

その日の夜、外で黒猫が鳴いていた。
私は目を覚ましたが太一は起きた様子がなかった。
ベランダに出てみると、黒猫はまたこちらを見て鳴いた。
あの子が、ネックレス持って行ったのかな‥‥
そう、考えていると、

「ミサキ…。」

後ろに太一が立っていた。

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