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上こう

[636] 晴ノブオ 2012-04-13投稿
 凍える程の北風にさらされる、かたみのせまい私の思いなど、思い給う事なかろうぞ。


 心からとりとめもなく哀れは流れるけれど、私の心を思い給え。
 昔いぢめたはちが※送じゅうをする事は無いのか、私は死ぬ事が快楽なのに、はちは私に生きろという地獄を与へ、それが仕返しなのだった。


 その日は嵐だった。
はちの巣が揺れていた。


※送じゅう=復讐

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