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大正☆モノクロス〜プロローグ〜

[446] 大家ヒロト 2012-04-17投稿



和と洋が入り交じりあう時代、大正。


ドレスや夜会などが流行りだし、華やかな文化が……時代そして、人を変えてゆく――。




しかし、1人だけその時代の流れに乗れていない………乗らない少女がいた。



「はぁ……、最近の女子はあんなビラビラした服ばっかり着て!見てるだけで暑苦しいわっ!」


私の名前は、池田 刹那(イケダセツナ)。長い黒髪が特徴の16歳。


刀鍛冶の父が亡くなり、早一年。


私は父が残した鍛冶屋、通称【池田堂】の店主を営んでいる。



客なんて来たこともない。


だって、こんな華やかな時代に地味な鍛冶屋が流行るわけないでしょ?


「はぁ………」


私はいつも、客のいない店の窓から外を眺めていた。


あいつらが

やってくるまでは。

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