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鮪系女子

[526] Jr. 2012-06-02投稿


中学の時真船君は3年間
唯一付き合った男の子です




私も心底真船君が
大好きでしたし

真船君も私のことを
大好きだったと思います



だってあの時は
普通にこのまま結婚すると
思ってましたし


口頭だけの
プロポーズを何度もうけましたし

私も返事はいつも決まって
OKでした

私達の愛は永遠だと
子供ながらに大人ぶったことを
何回も重ねました






でも何故でしょうね

あれから2年たった今


もう横には真船君がいないんです





「津那、俺と付き合って。」


現在高2の津那まぐろは
今バスケ部で一番カッコイイ
山下先輩からの
告白まっただなかである


しかし困ったことに
まぐろはマネージャーをしているだけで
山下先輩、ましてや
ほかの男達のことを
そんな目で見たことがない



返事はもちろん


「ごめんなさい。」






「そっか。いきなりごめんな

いつもどうり接してな。マネージャー」



「はい。」
まぐろはコクンと頷いた

それと同時に
いいひとだな。と思った





『なんで私なんだろうか』


まぐろは男に告白されるたびに
思っていた




それを友達に言ってみた


『いやみ?』
と言われた。


けしていやみではない
まぐろは自覚していないのだ


自分の美顔とスタイルの良さを、
大きな瞳は宝石のごとく美しく
肌は透き通って白い
華奢な体つきはモデル顔負け

オマケに性格もいい。
男に媚びない






それをまるっきりわかっていない所も
魅力の一つだった





「まぐろーっ
さっき山下先輩に告白されてただろー」

教室からひょこっと顔を出し
こっちに歩いてくる女の子


「みけちゃんっ」


みけちゃんは
つり目をググッとあげて

「また断ったって!?」


まぐろとの顔の距離をいっきに縮めた

「うぅっ、近いっ
だって..好きじゃないんだもの」



みけちゃんは目を丸くして
フッと鼻であしらった


「まったく!!理想が高いのかね!
まぐろわ!!
山下先輩以上の人なんてこの高校にいないんじゃない!!?」







そうなのか.....
でも、別に好きじゃない.....



理想が高いわけじゃないんだけどな...








そう。

まぐろの頭の中には
いまだ真船君という男しか
インプットされていないのだ


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