携帯小説!(スマートフォン版)

[527] キイライ 2012-07-05投稿
その瞬間、切ない曲が私の耳を触る


あれは確か初夏の頃だった。
その感覚は、まだ今も鮮明にある。

爽やか風が押す自転車と幼さが残る柔らかな髪

背景と共にキラキラ輝きながら過ぎ去ってゆく君


思わずその背中を見つめる
左耳に微かに残った感覚が、まだ私の心の底をくすぐる


あの日と同じ風、あの感覚だ


やっと君に会えた

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