青春カルテ
・身長、148cm
・甘党
・ぶかぶかの白衣
これらから連想される者。我らが保健室の先生『クロエ先生』あの人だ。
俺がクロエ先生に出会ったのは高校一年生の春。
俺は、口下手なせいでクラスに馴染めず。結果、クラスで浮き、不登校のところ親に【保健室登校】をすすめられたのがきっかけだった。
「名前は?」三十代後半ぐらいのひょろりとした白衣の男は俺にそう尋ねた。
「白木… 命……です」
「…えっーと……白木……命……」
男はカルテらしき物に俺の名前を書き込む。
「よし……今日はもう帰っていいよ」
「…………………えっ!?」
俺は金魚の様に目を丸くした。
「………あの…もっとこう……ないんですか?例えば…そう!カウンセリングとか」
すると男は困った様に首をかしげた。
「ないんですか?と言われても……なぁ。俺、保険医じゃないし」
「?!」
「あれ、言ってなかったけ?俺《化学》担当の中村。つまり代理の保険医」びっくりした?と男はからかうように笑った。
「あっ……はい。白衣着てたもので…てっきり」
よく見ると、男の名札には化学担当『中村 忍』と大きな字で書かれていた。
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