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梅林賀琉2〜亀吉の手紙〜

[378] 比呂 2012-08-17投稿
わけあって2から投稿いたします


僕は亀吉から届いた手紙を開けた

中には綺麗な珊瑚礁が書かれた便箋と小さな金色の鍵が入っていた

思わず、なんじゃこりゃと言ったがこの鍵のことも書いてあると思い、読み始めた

「拝啓 先日は御多忙の中、私亀吉と乙姫様に会って下さり誠に有難う御座いました

浦島様はさぞや驚きになられたことに御座いましょう

特に帝釈天と魔の力を帯びた阿修羅との戦いは例年にない激戦となり、そのため浦島様を巻き込むかたちとなってしまいましたが、浦島様が首魁である魔王の重鎮を倒して頂いたお陰で戦況はこちらがだいぶ有利となり、見事に善見城並びに城下町を守り抜き勝利できたこと厚く御礼申し上げます」

ここまで読んで、あの黒装束の野郎が魔王の重鎮だということに気づき、どうしてあんなのに手こずっていたのか謎ではあったが取りあえず続きを読むことにした

「そこで、勝利のお祝いとして竜宮城にお越し頂き、国産の高級牛肉食べ比べと高級ワインの蚤比べと高級車の乗りまくりをいたしたいと思っております。」

高級牛肉の食べ比べはいいにしても、高級ワインの蚤比べとは誤字か、それと高級車の乗りまくりとはだいぶワイルドなことをするものだなと思った

「また、この祝勝会はこの度の戦に貢献した全衆生で行いたいと目論んでいます」

謎に包まれた亀吉の手紙を読みながら、数行を経ないうちにまたしても
意味深長な言葉が出てきた

「祝勝会を目論む」とは何のことぞや

何か悪いことでも仕出かすつもりかと一瞬思ったが、悪に打ち勝って善を守った集団が悪事を起こすとは思えなかったので、さらに亀吉の手紙の続きを読むことにした

「今年は例年にない戦を繰り広げ悪態を撒き散らした阿修羅軍から連勝記録を守り勝利を得たため、カタバミの葉を左肩の服の布地にテー字型に擦り付け、手紙に同封いたしました宝島の宝箱を開けられるかもしれない、金ぴかの金メダルのようなウサイン・ボルト並びにピカチュウも驚くような御鍵をオジサン下さり、以上の条件を満たす者だけを埼京戦士カメキチンジャーの一員として戦に貢献した者と思い込み、同時に参加者と見下します

ベロベロピー敬具」

結局、最後まで読んだが徒に長い文章と意味深な言葉遣いに嫌気がさした





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