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[821] ひびりん 2012-08-19投稿
遥「水龍鈴花?なにそれ?」

「ふむ。記憶がないのか…
まあいい。唯香。
お前は炎天百花の継承者だ。」

唯香「えんてんひゃっか?
なんですか?」

「ふん。まあ後で説明する。
わしの名は夕夜(ゆうや)だ。
ちなみにわしは人だ。」

夕夜さんは微笑むと目を閉じた。
そして夕夜さんの周りに黒い煙が漂い夕夜さんの姿が人の形になってくる。
この影は…女の人!?

現れたのは紫色の長い髪を後ろで結び、髪が猫耳のような形をしている。
金色の瞳が怪しく輝き黒い服を纏っている。
かっこいい…女性だ。
自信満々の表情で僕を見ている。

夕夜「どうじゃ?
この姿を人に見せるのは100年ぶりじゃのう。
さあ早く行くぞ。
あやつらに見つかってしまう。」

あやつら?
なにか追われてるのかな?
その時、後ろから冷静な声が聞こえた。

「ほお。もう見つけたのか。
黒羽神 夕夜。」

後ろを振り向くと黒く長い髪をし、忍者?に似ている服をきた少女が夕夜を見ていた。

夕夜「菊夜(きくや)…!」

菊夜「ふん。まさか暗殺団長の貴様が裏切るとはな…。
滑稽な事だ。
だが死使(シキ)達の中で1番の貴族…黒羽神も堕ちたものだ。」

夕夜「まあわしへの恨みが伝わってくるぞ。菊夜。
よく喋るな。」

一方の夕夜さんは自信満々な表情だ。

菊夜「っ!
貴様には関係のない事だっ!
私を裏切った事!
後悔するがいい!」

菊夜さんは夕夜さんに飛び掛かった。

夕夜「ふっ。
生意気になったのお。
菊夜。」

一瞬なにが起こったのかわからなかった。
だけど菊夜さんと夕夜さんは目にも止まらぬ速さで戦っている。

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