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DARK-NESS 30

[392] ZAZA 2012-09-16投稿
ヴァン「例えば、クラスの中で1人能力者がいればいじめが起こるのは自然の事だ。普通隣の奴が他の奴より怪力だったり、光の玉を出したりしたら正直引くだろ」



ムカイ「まさか差別が原因…」



ヴァン「まぁ約80年くらいは密かに隠れながら生きていたらしい…だがそんな歴史が変わる事になる」



ヴァンが真剣な表情になり、威圧感が少し増す



ヴァン「長年世間から除外されてきた能力者達だったが、遂に能力者達の逆襲が始まった」



ムカイ「逆襲?」



ヴァン「能力者達は何年も掛けて技を磨き、準備をしていた。そして非能力者…まぁ普通の人間と戦争を始める」



ムカイ「戦争…」



思わず下を向いてしまう



ヴァン「能力者は能力を武器に、非能力者は兵器を武器に戦い、結果は今の現状を見ればわかるだろう」



ムカイ「能力者の勝利…」


ヴァン「簡単に説明しているが、壮絶な戦いだったみたいだ。その戦いの中心人物は今の能力協会代表の「シゲル・リーン」、世界政府のトップ「キール・ロワイヤル」だ」



ムカイ「やはり世界政府も関わっていたか…ん?でも世界政府って…」



ヴァン「今は中立の立場だが、昔は能力者側だ。で、能力者達は世界を手に入れた訳だが…5年前に事件が起こる」



待ちに待ったとばかりに目を見開きヴァンを見る



ムカイ「斑鳩事件!」



ヴァン「そう…あれは非常に複雑で俺もわからない事がいっぱいあるが、俺が知ってるかぎりあの事件はおかしい…」



ムカイ「詳しく聞かしてくれ」



ヴァン「まず事件が起こる半年前に能力者と非能力者との間で平和条約を結んだ。その結果、世界政府に非能力者が入り、中立の立場になった訳だが、非能力者は諦めてはいなかった。非能力者達は世界政府の中で着実にその時を狙っていた」



ムカイ「世界政府の中に入って何を狙ってたんだ?」


ヴァン「主に情報収集だが、1番はAIチップだろう」


ムカイが首を傾げる



ムカイ「AIチップ?」



ヴァン「平和条約を結ぶ際、お互いに戦争で使うはずだった資金、能力者側は人材、非能力側は兵器を出し、それをデータにまとめて8つのチップに分けた。それがAIチップだ」



ムカイ「そのAIチップを…」



ヴァン「ある人物が世界政府からAIチップを強奪し、ある所へ持ち帰った…それが…」



ムカイ「斑鳩!」



ヴァン「AIチップを奪い返す為、能力協会、世界政府は世界中の強者を召集し、合同チームが出来る。それが「愛国者」だ。」



ムカイは1つ疑問ができ、質問する



ムカイ「たった1人の為に斑鳩を滅ぼす必要があったのか?」



首を振るヴァン



ヴァン「強奪した奴が強かったからかもしれないが、詳しい事はわからない…俺は金で雇われただけだったし」



ムカイ「ますますおかしい…そんなの暗殺でいいのになんで街ごと…しかもN・ジャパンは能力協会側だろ!こんな事されて何もしないのもおかしい!」



怒りが込み上げる



ヴァン「確かにN・ジャパンの人口の6割は能力者で能力協会を支持していた国だ」



拳を強く握りヴァンを見るムカイ



ムカイ「お前は斑鳩の人達を殺したのか!」



殺意と怒りのオーラがムカイを包む



ヴァン「殺したって言ったら?」



ムカイ「お前をこのまま行かせる訳にはいかない!」


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