こっくりさんなんて5
ヒカリは体がいうことをきかずに震えていた。
「死ぬの?……私」
『残念ですがね』
即答ですか…。
『大丈夫。私はこっくりの中でも善良なこっくり。仕事上貴方を呪ったものの、殺すつもりはありませんよ」
「………はぁ」
『ごほん!………しかし全てのこっくりが善良とは限らないでしょう…。隙あらば貴方を殺しに来る輩も』
「っ?!」
ヒカリはくわっと青年こっくりの言葉に目を丸くする。
『でも、一つだけ良い案があります』
「それは?!」
青年は『簡単な事ですよ』とヒカリの体を自分に引き寄せ、こう呟いた。
『私の所へ来なさい』
「はぁ?!」
『そしたら、私自ら貴方を守ってあげます』
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