携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> ノンジャンル >> 『何もない街』

『何もない街』

[575] 晴ノブオ 2012-10-17投稿

・憧れる少女

あっちの世界に行きたいよ、君は言う。
でもあっちの世界は恐いよ、もとに戻れないから。
でも興味があるし始めてみよう、君はそう言いながら右腕に打ち込んだ。

次の日

明日海に行くんだ。
君はいつになく楽しそうだ。君は海を見たことがない。
どんな色なんだろう、真っ黒なのかな。

次の日

君は海の青に涙を流した。だけど。
期待に反して「もう■■■■やめるよ」とは言わなかった。

今日も明日も君は右腕に打ち込む。
(パピルマにでもかけらたような悦楽の表情を浮かべながら)





・不幸を知らない少年

あと何年後に又センソーが起こるのかな?
少年がニュースを見ながら誰に言うでもなくつぶやく。

ここは平和な街■■■市
戦争には一度も縁がない
不幸を知らない不幸な街

センソーってどんなの?
少年は言う。
それが最も不幸なことだとも知らないで。



感想

感想はありません。

「晴ノブオ」の携帯小説

ノンジャンルの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス