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DARK-NESS 49

[451] ZAZA 2013-01-04投稿
一方、代表室の前では…



タケ「がは!」



壁に叩きつけられ、その場に座り込む



ユウ「くそぉぉぉ!神速!」



ムカイの右側に高速移動し、攻撃しようとするがムカイはユウの動きを完全に追えている



ムカイ「警告したはずだ…俺の邪魔をする者は例え友達でも容赦しないと」



ムカイの右の瞳に奇妙な模様が浮かんでいて、ユウがムカイの瞳を見る



ユウ「お、お前…その目は!」



ユウの攻撃を避け、ユウの顔を掴み、飛び上がる



ムカイ「焔・黒嫣砲!」



ユウを黒い炎で包み、タケの横に叩きつけた



ユウ「ぐはっ!」



右目を押さえ、離すと瞳の模様が消えていた



ムカイ「諦めろ。今のお前達じゃ俺は止められない」


タケ「…つ、強ぇ…」



ユウ「まだだ…まだ戦える…」



ユウは重たい腰を上げ、立ち上がる



ムカイ「とどめだ…」



右手に黒い炎が出て、ユウに向かって薙ぎ払う寸前に代表室の扉が開く



「これ以上建物を壊さないでもらいたいのぅ」



貫禄のある声の中に優しさがあり、見た目は完全に老人だが、ムカイはすぐに誰だかわかり問い掛ける



ムカイ「貴方がシゲル・リーンですね」



シゲル「そうじゃが、中で少し話をしようか…お主ならまともに話が出来るだろう」



ムカイとシゲルは代表室に入り、扉が閉まる。ユウとタケはその場で座り、代表室を見守るしかなかった



シゲル「さて…まずはお主達の目的を聞かして貰おうか」



ムカイ「貴方の命です」



迷いもなくはっきり答えたムカイをシゲルは軽くため息をつく



シゲル「ふぅ…やはり復讐か…これも運命じゃな」



今度はムカイが問い掛ける


ムカイ「なぜ斑鳩を滅ぼした?」



シゲル「あれはああするしかなかったんじゃ…」



表情が一気に険しくなるムカイに対し、少し悲しい表情を見せるシゲル・リーン


ムカイ「ああするしかなかった?ふざけるな!斑鳩には能力協会を支持していた能力者達だっていたんだ!それに何にも関係ない一般市民までも…」



いかにも襲い掛かりそうな勢いでシゲルに食って掛かる



シゲル「最初に会った時に感じたものは間違いなかったな…」



ムカイ「?」



何を言っているのかわからなかった



シゲル「勿論罪悪感はある。関係のない者も巻き込んでしまい、申し訳ないと思っている。だがわし達、愛国者はあの時の決断は正しかったと今でも思っている」



ムカイ「正しいだと…」



シゲルは淡々と続ける



シゲル「お主がどこまで知ってるか知らぬが、斑鳩を滅ぼさなければ世界は終わっていた。仕方のない事だったんじゃ」



ムカイ「もういい…貴方には死んで頂く…」



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