妊魚姫2
「あの女って………」
私の頭に憎らしい顔が一人浮かんだ。
「井原マイ?」
隼人は何度も頷く。
「分かった。兎に角、いったん私の部屋に来て」
隼人にタオルを渡すと泥を払うよう注意してようやく本題に入り始めた。
「まずさ……、美人の皮を被った怪物ってどうゆう事?」
「あいつ、の素顔…………滅茶苦茶だったんだ」
意味がわからない。でも隼人が苦しんでいるのははっきりと分かった。
だから……
「病院に行こう」
私は隼人に精一杯微笑んだ。
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