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椎歩の恋愛事情。1話。

[459] 遥-Haruka- 2013-07-15投稿
今日人生の中で『最も』と言っていいくらいの大事件が起きた。

「…死にたい」
「それくらいで逝くな」
「…はい…。」

キツメの香水の臭い。
すこし鼻につくタバコの臭い。
広い肩幅。
ほどよい筋肉のついた骨ばった肩。
通った鼻筋。

よく覚えている。
「椎歩も悪くなくはないんだよ?いっつも下向いてんだから」
「はい…」

今日、学校1のモテないイケメン、倉津刹那とぶつかったあたし。


あ。

モテないんじゃない。
誰も近寄らないんだった。

冷たい目線向けられて終わったけどね。

黙ってれば格好いい
なんて言う変な誉め文句があるけど、倉津刹那にはそんな言葉似合わない。

オーラ、だよね。

触れたら殺す 的なあの視線。

ありえないし。

ってか…
なんだあの偉そうな態度は。
横柄なあの態度は。


疲れました。
数秒であたしの世界は終わりました。

あたし、何かした?

しかもしかもぶつかった瞬間、向こうが聞こえるか聞こえないか位の声で




【死ね】



なんてとんでもない暴言をはいてくれたせいで、メンタルの弱い桐谷椎歩は死にそうです。


まぁ、その後にとてつもない迫力を持った舌打ちを噛まされたわけで。

今日の事のせいで、でなぜか浮いているあたしと、一緒に浮いてくれている親友の桜井実。


近況報告、呆気なく終了。

どうしよう。
2度と会わない事を願います…

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