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幽囚の姫君?

[391] H.W. 2014-01-07投稿
囚われのお姫様 今日も窓の外を眺め
「いとしい私の王子様、今日もまだ来てくれないの?」
お城の外は吹きすさぶ木枯らし
木々も葉っぱを落とし、寒々しい景色

竜は言う「お姫様、今日はもう遅いですし
王子だって寒いから家から出たくないでしょう」
「そうね、ところで悪い竜。今日の夜食の献立は?」
「はいはい私のお姫様、ローストチキンにございます」

いつからだろう 竜が姫をさらったのに
姫は竜を従えて 城の主となったとさ

姫は竜に命令して次のように言いました
もしも王子が来た時は お客様として迎えなさい
きっと長旅お疲れで お腹を空かせているでしょう
手足を洗って頂いて 食事をとってもらいなさい

悲しい囚われのお姫様 本当はもう自由なのに
王子様の心意気を試すために待ってます
王子様にはもはやすでに障害なんてないんです
ただ寒風を忍びつつ お城に向かう勇気だけ

感想

  • 42389:とても好きなお話です[2014-01-09]

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