髄まで愛した一生#4
あなたは今まで人を愛した事がありますか?
あなたの好きな異性のタイプはなんですか?
あなたは見た目で人を判断しますか?
渡されたものは簡単なアンケートだった。
やはり人生そうだんの類いなのか、これから受けようとする人の傾向をアンケートで確かめる内容だ。
そんな深く考えて書くほどの物じゃない。
あなたが恋人に求めるものはなんですか?
もしも恋人が明日死ぬとしたら、何をしますか?
あなたは神を信じますか?
『はぁ!?』
最後のアンケートに記入しようとした所で、受付の女が声を掛けてきた。
『お待たせしました。お部屋で先生がお待ちです。』
『あ、いや。すいませんまだアンケートが』
『もう大丈夫です』
というと女が手を差し出してきた。
なんだよ。先生はアンケートを見ないのかよ。何が大丈夫なんだよ。
多少納得いかなかったが、アンケートを女に渡した。
ソファから立ち上がり、店の奥へ案内された。先生の所へ行く間も靄が掛かっていて、匂いもする。
甘い香りだ
アーモンド?
『俺。こんな所で何をしてるんだろう』
『こちらです』
女が扉の前に立ち一礼すると、歩いた道へ去っていった。
女の後ろ姿を一目し、ドアノブに手を掛けた。
『俺はいったい』
僅かに芽生えた好奇心は、ドアを開けたと同時に消えていた。
『こんばんわ』
先生は、大柄な男だった。そして、やたら目力の強い人だった。
あなたの好きな異性のタイプはなんですか?
あなたは見た目で人を判断しますか?
渡されたものは簡単なアンケートだった。
やはり人生そうだんの類いなのか、これから受けようとする人の傾向をアンケートで確かめる内容だ。
そんな深く考えて書くほどの物じゃない。
あなたが恋人に求めるものはなんですか?
もしも恋人が明日死ぬとしたら、何をしますか?
あなたは神を信じますか?
『はぁ!?』
最後のアンケートに記入しようとした所で、受付の女が声を掛けてきた。
『お待たせしました。お部屋で先生がお待ちです。』
『あ、いや。すいませんまだアンケートが』
『もう大丈夫です』
というと女が手を差し出してきた。
なんだよ。先生はアンケートを見ないのかよ。何が大丈夫なんだよ。
多少納得いかなかったが、アンケートを女に渡した。
ソファから立ち上がり、店の奥へ案内された。先生の所へ行く間も靄が掛かっていて、匂いもする。
甘い香りだ
アーモンド?
『俺。こんな所で何をしてるんだろう』
『こちらです』
女が扉の前に立ち一礼すると、歩いた道へ去っていった。
女の後ろ姿を一目し、ドアノブに手を掛けた。
『俺はいったい』
僅かに芽生えた好奇心は、ドアを開けたと同時に消えていた。
『こんばんわ』
先生は、大柄な男だった。そして、やたら目力の強い人だった。
感想
感想はありません。