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華子2014

[501] ごはんライス 2014-02-17投稿
華子はたけし先生に恋していた。禁断の恋である。来る日も来る日もたけし先生のことを考え苦しむ。
「ああもう!」
竹刀で素振りをする。
「好き!好き!好き!」
放課後、華子は居残りだ。けど、うれしかった。たけし先生と二人きりなのだ。
「えへへへへー」
「なにニヤニヤしてんだよ気持ち悪い」
「うるさいなあもう!」
華子はこのままだと頭がおかしくなると判断して、勉強に部活に燃えた。しかし、元々勉強も部活も好きでないので、早々に燃え尽きた。
「ちきしょう。世の中うまくいかない……」
華子はまた竹刀で素振りをする。
「好き!好き!好き!」
カラスがかあかあ鳴いている。
華子はついに決意した。たけし先生にラブレターを渡そうと。
一生懸命書いた。うまく書けてるかどうかはわからないが、とにかく一生懸命書いた。
またもや放課後居残り。たけし先生と二人きりである。ラブレターを渡すチャンスだ。
「あのっあのっ先生」
「ん?なんだ?」
勇気がなかなか出ない。びびってがたがた震える。
「震えてるな。熱でもあるのか」
たけし先生が華子のおでこに手のひらを当てた。
華子は頭の中で、きゃーっきゃーっきゃーっと叫んだ。
華子は恥ずかしくて嬉しくて倒れそうだった。
たけし先生は華子の赤い顔を見て興奮してきた。
「華子」
「先生」
口づけの体勢に入る。
というのは、華子の妄想。
「なんだ華子。目閉じて口つきだして」
「な、なんでもないよ!」
華子は悔しい。こんな近くにいるのに、何もできないなんて。

たけし先生はアパートに帰り、引き出しから写真を出した。
「華子……ちきしょう。オレはなんで教師なんだ。男子生徒になりたい。そうすれば華子と……」
月が苦笑いしてる。
まあ世の中こんなもんさ。
ガッデム!


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