携帯小説!(スマートフォン版)

吐息

[641] かえる子 2014-03-16投稿
胸いっぱいに叫んだら

壊してしまうだろうか

声が潰れるくらい泣いたら

抱きしめてくれるだろうか





飲み込むのは本心で

こぼれ落ちるのは気休めで

たった一つの笑顔のために





どこまで見せたら認めてくれる?

どこまで堕ちたらわかってくれる?

「意地」だって

「虚勢」だって

「強がり」だって





何故あなたを欲しがるのだろう

弱さを見ようとしないあなたを

何故それでもあなたに手を差しのべるのだろう





叫ぶのも涙が底をつくのも

まだ先か

もはや無い





目の前のこの老いた姿に

かなうものなどない








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