ドナー (仮題名)2‐5
『俺が殺したんだ。早く救急車を呼んでいれば…』
『少し座れよ…これから撮影だろ?俺がゆうちんにはついてるから』
『撮影休む』
『悠人が許さないよ。あいつプロ意識が高いから。』『こんな状況で撮影なんかできねぇ!』
『いつもあいつはなんて言ってた?』
〈例え俺が死んだとしても仕事があるのに休むとか抜かしたら許さねぇからな!そういうの一番嫌い〉
〈でも俺は駆けつけるよ〉〈いいか?俺らの撮影のためにたくさんの人が動いているんだぜ?その人たちのためにも穴はあけられない。ファンだって楽しみにしているのにダメだろう?〉〈死んだら会えないじゃん。俺やだ〉
〈死んでも会えるように、こいつ書いたんだ〉
〈なんだよそれ〉
〈ドナーカードっていってただ死んだら灰になるだけじゃん。これは俺が生きつづけるカード〉
〈生き続ける?〉
愛内は緑色のカードをみる〈誰かの一部になって、ずっと見守るから〉
愛内は崩れるように座る
『メンバーは帰らせたから。
北上が愛内にいう
色々な思い出が愛内の頭の中をよぎる
しばらくして愛内は声を出して泣いた
優しく抱き締める北上
しばらくして二回目の脳死判定が行われた
脳死判定される
北上から連絡をうけたメンバーが駆けつけた
悠人の家から悠人が一番気に入っている服とiPod、指輪、ネックレスをつけさせた
愛内だけは咲希から許されず外にいた
メンバーみんなで写メをとる
『みなさんありがとうございました。悠人は幸せです』
咲希はみんなに一礼した
メンバーも一礼する
やがて悠人はストレッチゃーにのせられた
遠目に愛内が悠人を見送る
『そろそろ撮影の時間だから…大丈夫?』
マネージャーが愛内に声をかけた
『大丈夫です。やらないとあいつに顔みせられないですから』
葬儀はメンバーからの嘆願で愛内はなんとか参列できたが…
『私の視界に入らないところなら。ただし遺骨を拾うこと、火葬場にくることは許しません』
という条件だった
親戚もいない、本当に身内だけだっだ
咲希が事務所の社長と話をしていた時にメンバーの田丸がこっそりと愛内を悠人にあわせた
愛内は悠人が一番気に入っているメンバーの集合写真、帽子、一輪の白いフリージアを入れて悠人の顔をなでた
遠くで悠人が荼毘にふされる姿を見送る
『少し座れよ…これから撮影だろ?俺がゆうちんにはついてるから』
『撮影休む』
『悠人が許さないよ。あいつプロ意識が高いから。』『こんな状況で撮影なんかできねぇ!』
『いつもあいつはなんて言ってた?』
〈例え俺が死んだとしても仕事があるのに休むとか抜かしたら許さねぇからな!そういうの一番嫌い〉
〈でも俺は駆けつけるよ〉〈いいか?俺らの撮影のためにたくさんの人が動いているんだぜ?その人たちのためにも穴はあけられない。ファンだって楽しみにしているのにダメだろう?〉〈死んだら会えないじゃん。俺やだ〉
〈死んでも会えるように、こいつ書いたんだ〉
〈なんだよそれ〉
〈ドナーカードっていってただ死んだら灰になるだけじゃん。これは俺が生きつづけるカード〉
〈生き続ける?〉
愛内は緑色のカードをみる〈誰かの一部になって、ずっと見守るから〉
愛内は崩れるように座る
『メンバーは帰らせたから。
北上が愛内にいう
色々な思い出が愛内の頭の中をよぎる
しばらくして愛内は声を出して泣いた
優しく抱き締める北上
しばらくして二回目の脳死判定が行われた
脳死判定される
北上から連絡をうけたメンバーが駆けつけた
悠人の家から悠人が一番気に入っている服とiPod、指輪、ネックレスをつけさせた
愛内だけは咲希から許されず外にいた
メンバーみんなで写メをとる
『みなさんありがとうございました。悠人は幸せです』
咲希はみんなに一礼した
メンバーも一礼する
やがて悠人はストレッチゃーにのせられた
遠目に愛内が悠人を見送る
『そろそろ撮影の時間だから…大丈夫?』
マネージャーが愛内に声をかけた
『大丈夫です。やらないとあいつに顔みせられないですから』
葬儀はメンバーからの嘆願で愛内はなんとか参列できたが…
『私の視界に入らないところなら。ただし遺骨を拾うこと、火葬場にくることは許しません』
という条件だった
親戚もいない、本当に身内だけだっだ
咲希が事務所の社長と話をしていた時にメンバーの田丸がこっそりと愛内を悠人にあわせた
愛内は悠人が一番気に入っているメンバーの集合写真、帽子、一輪の白いフリージアを入れて悠人の顔をなでた
遠くで悠人が荼毘にふされる姿を見送る
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