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ありがとうぉ純

[854] シャイン 2014-04-14投稿
病室の皆は
余りの僕の能天気なリアクションに爆笑となった

純も笑ってる


純のベッドの側に行った

純は上体を起こそうとしたが苦しそうだ

「なあ純…俺が抱っこしてやるから屋上に行こっか」

純とは一緒に練習のあとで一緒に帰ったりはしたが手を繋ぐことさえもなかった

おかしな話だが
病人であるがゆえ
純との距離が縮まった気持ちがした


純は僕のことを
さんちゃん
と呼んでいた

「さんちゃんがいきなり会いに来るとは思わなかったよ」

「付き合ってる男とかいないし考えてみたら…さんちゃんが一番身近な男子やったしね」

会話に飢えてたであろう純は矢継ぎ早に話始めた

運動会のことや
合同練習のこと
文化祭のこと

「文化祭の後のさんちゃん人気は凄かったね」

文化祭で僕は
全校生徒の前で
コントや歌を披露し
調子に乗って全裸になり停学になり

なぜか急に女の子にモテ出した

「でも…あの時…チェッカーズを歌ってくれたのは私のためかな〜と思ってた」

一緒に帰った時に
純はチェッカーズの歌が大好きなことを教えてくれ

特に
星屑のステージがお気に入りだった

昭和50年代の田舎にカラオケボックスなどあるわけないが

ラジカセをならし
自分なりに練習して
文化祭では完璧に歌い上げた

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