ドナー(仮題名)4‐5
愛莉は目をあけると…なんと目の前に愛内がいた
『あーりん!』
ファンが名前を叫ぶ
泣くものもいた
スタッフがあわてて愛内をステージに戻した
『すみません、歌詞を忘れてしまいました。もう一度いいですか?
この歌を悠人におくります』
その歌声に会場は静かになった
『すごい…なんか温かいですね。川に漂うような感じですね。さっきとは別人みたいな歌声です』
『…やべぇな…あいつ俺見えてるよ』
『へっ?』
『へじゃねーよ。見ろよ俺みてるよ』
『気のせいですよ。自意識過剰ですよ』
『…』
視線が何度も悠人に合い、歌い終わると愛内はスタッフを呼んでなにやら話はじめた
色々は話をして公開収録が終わった
みんなメンバーの出待ちをしようと席を離れた
愛莉は背伸びをして自宅に帰ろうとした
その時スタッフが愛莉に駆けよってきた
『愛内さんがあなたを呼んでいますが…』
『はい?』
愛莉は疑問符をうかべた
スタッフは愛内のマネージャーに愛莉を渡した
『お急ぎのところ申し訳ありません。うちの愛内があなたに話をしたいと。悠人の関係者とは知らず申し訳ありません。言ってくだされば愛内にすぐに合わせましたのに』
マネージャーは愛莉に頭をさげた
『いや、私はそのぉ』
愛莉は立ち止まる
『人違いです。私は悠人さんの知り合い…ですが、そんなには深い知り合い…いや違いますよ。帰ります』しどろもどろになりながらダッシュをする愛莉
『すみません、お忙しいのに』
と白の衣装をきた愛内がいた
『本物だぁ!本物だ』
『さっきみただろう。バカ』
『違いますよ、うわぁ顔小さい。感動しますよ』
『そっちかい!』
『すみません、鈴木さん』マネージャーに一礼すると愛莉の手をとる
〈意外に手が小さいんだなぁ 〉
愛莉を誰もいない部屋に連れこむ
『あのぉ。ご用は?』
愛莉は困った声で案内に聞く
『すみません。あなたにはご迷惑をおかけします。僕は愛内愁と申します。』
『私は鏑木愛莉です』
『失礼ですが…年齢は二十歳くらいですか?神奈川在住の』
『そうですが』
『あの…聞いてはいけないとは思いますが…半年前に移植手術してますか?』
『…はい』
『…心臓の…ドナーは24歳会社員、男、東京在住…』『はい』
と愛莉は答えると愛内は無言で抱き締めた
頭を何回もぐしゃぐしゃになでた
『あーりん!』
ファンが名前を叫ぶ
泣くものもいた
スタッフがあわてて愛内をステージに戻した
『すみません、歌詞を忘れてしまいました。もう一度いいですか?
この歌を悠人におくります』
その歌声に会場は静かになった
『すごい…なんか温かいですね。川に漂うような感じですね。さっきとは別人みたいな歌声です』
『…やべぇな…あいつ俺見えてるよ』
『へっ?』
『へじゃねーよ。見ろよ俺みてるよ』
『気のせいですよ。自意識過剰ですよ』
『…』
視線が何度も悠人に合い、歌い終わると愛内はスタッフを呼んでなにやら話はじめた
色々は話をして公開収録が終わった
みんなメンバーの出待ちをしようと席を離れた
愛莉は背伸びをして自宅に帰ろうとした
その時スタッフが愛莉に駆けよってきた
『愛内さんがあなたを呼んでいますが…』
『はい?』
愛莉は疑問符をうかべた
スタッフは愛内のマネージャーに愛莉を渡した
『お急ぎのところ申し訳ありません。うちの愛内があなたに話をしたいと。悠人の関係者とは知らず申し訳ありません。言ってくだされば愛内にすぐに合わせましたのに』
マネージャーは愛莉に頭をさげた
『いや、私はそのぉ』
愛莉は立ち止まる
『人違いです。私は悠人さんの知り合い…ですが、そんなには深い知り合い…いや違いますよ。帰ります』しどろもどろになりながらダッシュをする愛莉
『すみません、お忙しいのに』
と白の衣装をきた愛内がいた
『本物だぁ!本物だ』
『さっきみただろう。バカ』
『違いますよ、うわぁ顔小さい。感動しますよ』
『そっちかい!』
『すみません、鈴木さん』マネージャーに一礼すると愛莉の手をとる
〈意外に手が小さいんだなぁ 〉
愛莉を誰もいない部屋に連れこむ
『あのぉ。ご用は?』
愛莉は困った声で案内に聞く
『すみません。あなたにはご迷惑をおかけします。僕は愛内愁と申します。』
『私は鏑木愛莉です』
『失礼ですが…年齢は二十歳くらいですか?神奈川在住の』
『そうですが』
『あの…聞いてはいけないとは思いますが…半年前に移植手術してますか?』
『…はい』
『…心臓の…ドナーは24歳会社員、男、東京在住…』『はい』
と愛莉は答えると愛内は無言で抱き締めた
頭を何回もぐしゃぐしゃになでた
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