真夏の夜の夢
ウチのバスケ部では、レギュラーになった選手はインハイの一月前に合宿をすることになっていた。 その合宿は、実績のあるOBやOGが多数参加するもので、高校最後の年にようやくレギュラーになれた僕は楽しみにしていた。
しかし、今年の合宿にはホモのOGが来るらしいという噂が流れていた。
果たして合宿を迎えた僕を待っていたのは、例のOG達の粘っこい視姦と接触に見せ掛けた執拗な尻へのハードタッチ、そして耳元で囁かれる「可愛いね」などの言葉だった。
さらに最悪なのは、それらの行為の標的が完全に僕一人であることだった。
コーチに訴えるのにも物証がない。しかも問題にして合宿が中止になるのも嫌だった。
誰にも助けを求める事が出来ぬまま、僕は一日中怯えながら練習し、夜はいつ襲われるかという恐怖からまともに寝つけなかった。身体と心がボロボロになっていった。
そして、合宿の終わり……。結果的にOG達はあれ以上のことはしてこなかった。
別れる間際、OG達は笑顔で僕達を送り出した。
何だかんだで良い合宿だったのかも――、と僕は思いこもうとした。
荷物の使用済みパンツと靴下が全て無くなったことに気付くまでは。
しかし、今年の合宿にはホモのOGが来るらしいという噂が流れていた。
果たして合宿を迎えた僕を待っていたのは、例のOG達の粘っこい視姦と接触に見せ掛けた執拗な尻へのハードタッチ、そして耳元で囁かれる「可愛いね」などの言葉だった。
さらに最悪なのは、それらの行為の標的が完全に僕一人であることだった。
コーチに訴えるのにも物証がない。しかも問題にして合宿が中止になるのも嫌だった。
誰にも助けを求める事が出来ぬまま、僕は一日中怯えながら練習し、夜はいつ襲われるかという恐怖からまともに寝つけなかった。身体と心がボロボロになっていった。
そして、合宿の終わり……。結果的にOG達はあれ以上のことはしてこなかった。
別れる間際、OG達は笑顔で僕達を送り出した。
何だかんだで良い合宿だったのかも――、と僕は思いこもうとした。
荷物の使用済みパンツと靴下が全て無くなったことに気付くまでは。
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