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彼女は幽霊タウンにて。?

[566] 雛木小冬 2015-01-14投稿
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
 #? 死者の町。
『準備はいい?』
そんな事を言われてはつい気構えてしまう。
肩に力が入っているのに気付いたのかヒーラギは面白そうに笑った。
「そんなに力入れないでよ。言っても私が作った世界だからね」
「いや、普通私が作った世界なんて言えないぜ?」
「あはは。確かにね♪」
俺はあくまで真剣に言ったつもりだったがヒーラギは面白そうにお腹を抱えて笑った。
「と、に、か、く!こんな所でウジウジしてないで早く恋夏ちゃんに会いに行くよ」
そしてほぼ強引に背中を押され大きなドアの前に立つとゆっくりキィキィ音をたてながら開いた。
「……!」
その先には真っ白な世界が広がっていてそっと中に足を踏み入れるとやがて光は消えていき徐々に何処かの町並みが見えた。
「…?こ、此処が?」
「そ。ようこそホォニットへ!」ヒーラギは両手を大きく広げ笑い歓迎の意を見せてきた。
しかし此処は本当にヒーラギが作った世界なのだろうか?
見た目も普通だしなんかメルヘン的な雰囲気を醸しだしている。
小さめの家に可愛い屋根があり男女かまわず沢山人がいる。
『死者の町』と言われている位だから此処に居る人達は皆……。
「ん?その顔は分かってると思うけど此処に住んでいる人は皆死者だよ」
なんの躊躇もなく発せられる言葉に唾を呑む。
「でも安心して?さっき言った通り此処に居る人達は皆生きたかった人。暗殺、事故死、虐殺……理由は様々だけど皆優しいから君の事も温かく受け入れてくれるよ♪」
ヒーラギは一歩前を先に歩き俺を案内してくれた。

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