片想いでも、恋は恋☆1
(今日も、何も無い平凡な1日だったな…。)
梨香は、高校では帰宅部だった。靴箱の前でいつもと変わらず思った。
この学校に転校してからもう二ヶ月が経とうとしていた。だが、相変わらずの日常が繰り返される毎日だ。
中学生の頃は、高校生になったら、部活をして、彼氏と付き合って、青春を謳歌するものだと思って、楽しみにしていた。
しかし、いざ入学してからは、進学校の為、勉強をこなすのに精一杯で、部活をする余裕がなかった。
(私って、何の為に生きてるんだろう。変化が無いのは、生きてる醍醐味がないな…。)
そんなことを考えながら、下校していると、素敵な趣の喫茶店を発見して、入ってみることにした。
基本的に、人見知りをする梨香だが、退屈をもて余すと、たまにプチ冒険がしたくなるのだった。
カランコロン。入り口で客がやって来た涼しげな音がし、マスターが挨拶をした。そこには、珈琲の芳香が漂っていた。
「いらっしゃい。注文決まったら言ってね♪」
やっぱり、喫茶店は落ち着く。こんな小さな幸福がないと、人生味気無いものになってしまいそうだと、梨香は感じた。
[続く]
梨香は、高校では帰宅部だった。靴箱の前でいつもと変わらず思った。
この学校に転校してからもう二ヶ月が経とうとしていた。だが、相変わらずの日常が繰り返される毎日だ。
中学生の頃は、高校生になったら、部活をして、彼氏と付き合って、青春を謳歌するものだと思って、楽しみにしていた。
しかし、いざ入学してからは、進学校の為、勉強をこなすのに精一杯で、部活をする余裕がなかった。
(私って、何の為に生きてるんだろう。変化が無いのは、生きてる醍醐味がないな…。)
そんなことを考えながら、下校していると、素敵な趣の喫茶店を発見して、入ってみることにした。
基本的に、人見知りをする梨香だが、退屈をもて余すと、たまにプチ冒険がしたくなるのだった。
カランコロン。入り口で客がやって来た涼しげな音がし、マスターが挨拶をした。そこには、珈琲の芳香が漂っていた。
「いらっしゃい。注文決まったら言ってね♪」
やっぱり、喫茶店は落ち着く。こんな小さな幸福がないと、人生味気無いものになってしまいそうだと、梨香は感じた。
[続く]
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