近未来
最近、タイムマシンの試乗の公募があるというので、早速応募したら運良く当選したので、この日曜日を利用して、タイムマシンに乗って近未来へ行って来た。
想像はしていたものの、もはや、窓口業務は何処へ行っても、ロボットになっていた。
「これぞ近未来…」
興味のおもむくまま、あちらこちらへ行ってみたが、何処へ行っても、何を聞いても、そつなく応対出来るので感心した。
しかし、皆 同じ表情で、感情が無い、という無機質感に耐えられなくなって来た。
最初は その目新しさに目を奪われたものの、次第に虚しくなって人恋しくなり、使える時間はまだ残っていたが、早々に現代に帰って来た。
「で、どうだった?面白かった?」
友人Aとカフェでお茶を飲みながら、近未来の感想を聞かれた。
僕は答えた。
「いや 、何処へ行ったって窓口は人形型ロボットがやるんだが、そつのない対応には感心するのだが、しかし あのマネキン人形を相手にしている様な無機質さが、しまいには虚しくなって来ちゃうんだよ。なんだか寒々しくなっちゃってね。」
友人A「なんだ い、そんな事くらい。今みたいに人によって愛想がなかったり、不親切だったりするよりは、ずっとマシじゃないか?
良くてもマニュアル通りの応対しかしないのだから、始終にこやかな人形ロボットの方が、気分が良くないか?」
僕「まぁ、そう言われれば そうなんだが何だかねぇ…。」
そう言いながら、始終にこやかな友人Aのコーヒーカップの持つ手を見ると、あの近未来で見た受付ロボット人形と同じで、1つのシワもなかった。
相変わらずにこやかな友人Aが言う「僕の手に何か付いているかい?」
終わり
想像はしていたものの、もはや、窓口業務は何処へ行っても、ロボットになっていた。
「これぞ近未来…」
興味のおもむくまま、あちらこちらへ行ってみたが、何処へ行っても、何を聞いても、そつなく応対出来るので感心した。
しかし、皆 同じ表情で、感情が無い、という無機質感に耐えられなくなって来た。
最初は その目新しさに目を奪われたものの、次第に虚しくなって人恋しくなり、使える時間はまだ残っていたが、早々に現代に帰って来た。
「で、どうだった?面白かった?」
友人Aとカフェでお茶を飲みながら、近未来の感想を聞かれた。
僕は答えた。
「いや 、何処へ行ったって窓口は人形型ロボットがやるんだが、そつのない対応には感心するのだが、しかし あのマネキン人形を相手にしている様な無機質さが、しまいには虚しくなって来ちゃうんだよ。なんだか寒々しくなっちゃってね。」
友人A「なんだ い、そんな事くらい。今みたいに人によって愛想がなかったり、不親切だったりするよりは、ずっとマシじゃないか?
良くてもマニュアル通りの応対しかしないのだから、始終にこやかな人形ロボットの方が、気分が良くないか?」
僕「まぁ、そう言われれば そうなんだが何だかねぇ…。」
そう言いながら、始終にこやかな友人Aのコーヒーカップの持つ手を見ると、あの近未来で見た受付ロボット人形と同じで、1つのシワもなかった。
相変わらずにこやかな友人Aが言う「僕の手に何か付いているかい?」
終わり
感想
感想はありません。