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母が想うこと・2

[702]  川上優輝  2006-11-12投稿
それから、しばらくして学校の三者面談の日がやってきた。 繭は相変わらず学校には行ってない。
『繭さんどうですか?』『お友達に仲間外れにされてるみたいで』『そうですか。こちらでも調べてみます』『よろしくお願いします』 私は家に帰り、繭に詰め寄った。『学校行きなさい!』二学期の終業式だけでもという思いで。 繭はしぶしぶ『わかった』と。
終業式の朝、学校まで送って行き私は仕事に向かう。二時間もたたないうちに、学校から電話だ。『繭さんが取っ組み合いの喧嘩をしてしまいまして、迎えにきてもらえないでしょうか?』『わかりました』私はすぐさま、職場に事情を説明し学校に向かった。
生徒指導室にとじこめられている繭は、むくれている。私は先生達に頭をさげ、すぐさま連れて帰り『どうしたと?』『喧嘩売ったのは向こうだよ。どうして繭が怒られなきゃいけないの!』『だからなんで喧嘩したの?』私も感情的に言い返した。『どうせ言ってもわかってくれないでしょ』『言わなきゃわかんないじゃん。あんたの我慢が足りなかったんじゃない?』『ほーら、その位にしか思ってないじゃん』それから繭は、心を閉ざしてしまった。

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