改めて自己紹介しよう。 僕の名前は石原翔太、17歳の高校生だ。 秋の気配が感じられるように...
この次元で感じる『時間』の感覚というものは実に不思議で(と言うより、恐らく時間という概念は無いんだ...
そんないきさつを僕は何処かから見ていた。いや、目という物が無いんだから、見ていたという表現はおかし...
(この野郎!いいとこばかり持って行きよって。和も何顔赤くしとんじゃ、アホが!) 「あれ?」「あっ...
とにかくこの状況から脱しないと、と思った僕は「お賽銭入れてお参りしようぜ」と、二人を促し社へと向か...
夏の名残の中にも秋の気配が感じとれる様になった9月の末のある日、僕等三人は近くの鎮守様のお祭りに出...
敬太郎に「ちょっと話がある」と呼び出されたのは、僕がこの時代に来てちょうど一年が経つ頃だった。 ...
時が過ぎるのを早く感じるのは、僕が居た時代もこの時代も変わりは無い様で、もうすぐこの時代に来てから...
和ちゃんが帰り、敬太郎の部屋で彼と二人きりになった。少し気まずい雰囲気だったので何か話さなきゃと思...
敬太郎の家は町の商店街にある小さな金物屋だった。店先から中に入り、小上がりになってる障子戸を開ける...