明彦はボードゲームのある三階の三号室にいた。 何列もの棚に、隙間なくゲームが並べられ...
「兄は何て言ってた?」 「単なる遊びだと。 それ以上は、何もおっしゃいませんでした...
第三章 三毛猫という名の駒 1 四月十六日 八時には...
明彦と喜久雄はすぐにベランダに興味を失い、再びリビングルームに戻った。 明彦は勝手に...
「最後に雅則様の自室をご案内いたします。 と言いましても、この部屋には、私も入った事...
「どうして兄貴が自分の物を取るんだ?」 喜久雄が言った。 「過去に訪れた客かなんか...
五号室はこの屋敷の中でも特に異色だった。 この部屋だけが畳敷きになっているのだ。 ...
三階は中央に長い廊下が一本あり、その左右に三部屋づつ、そして廊下の突き当たりに一部屋と...
「この貯蔵庫の広さは、屋敷の敷地面積とほぼ同等です。 ここにいったい何万本のワインが...
五人はぐるっと中をひと回りした。 確かにほとんどがゲームの関係書だった。 将棋、碁...