「うーん、うまくかどうかは知らないけど、確実に抜ける方法ならあるわよ。 まず、これが...
深雪は見取り図を見ながら考えた。 雅則はテープの中で、しきりに『迷路』と言っていた。...
雅則はテーブルの下にかがみ込み、よいしょと掛け声をかけ、何かをテーブルの上に持ち上げた...
3 いつもの時間に夕食は始まった。 しかし、昨夜とはやや様子が違う。 ...
「どうなさいました、孝子様?」 「やだ、左のコンタクトを落としちゃった」 「コンタ...
図書室の掃除が終わった事を、孝子のいるトランプの部屋まで、牧野夫人が知らせにきてくれた...
深雪は鎧をガチャガチャと解体し始めた。 それは思ったよりも複雑で、関節の部分などに小...
2 三階一号室を調べ尽くした喜久雄と友子は、なんら成果を得られないまま...
「ほら、笑った!」 「御免なさいね。 ほんと、ごめん。 雅則兄さんにも謝らなくっ...
「きっとこの中のクイーンに、何か手掛かりがあるはずよ」 深雪は興奮してそう言うと、テ...