「で、清香の恋人だった日吉君を担当につけてもらったんだ」 「御隠居、彼は混乱しているようだ。僕は...
「うん、ぶっちゃけ。まぁまぁ、そんなに落ち込みなさんな」 …思い切り肯定してんじゃねぇか。 し...
「じ、じぃちゃんの息子さんは、確か五十代じゃなかったっけ?たまに経済紙とかに顔出すよな?」 「そ...
「正確に言うと、刑事ではありませんが」 日吉さんは片手をあげて、じぃちゃんに苦笑してみせる。 ...
「あ、じゃあ俺、帰るよ」 日吉さんは世間話をしにスーツ姿でここに来ているわけではない。 それく...
「へぇ。宗一君が説教を」 顔はにこやかだか、内心バカにしてることが容易に予測できる日吉さん。 ...
正直、俺は日吉さんが苦手だ。 職業は知らないけど、じぃちゃんの家にたまに来る、エリート然とした、...
「人が善いなんて、そんなそんな」 滅相もない、と顔の前で手を振るじぃちゃん。だけどさ。 「今の...
「ええっ!二百万、銀行に振込んだ?!」 頷く相手の正気を疑うのはこんな時だ。おいおい、勘弁してく...
「どうも佳菜子さん。美里のおもり、ありがとうございました」 ひょろりにこにこ、いつ見ても人畜無害...