ヤス#83 第二章【兆し】 ヤスは墓の前で佇んでいた。線香の青い煙が細い筋となって昇っていく。...
ヤス#82 ハヤトが早く家に帰ろうと飛び回っている。二人は服を着ると、御床島を後にした。 ...
ヤス#81 ハヤトの頭から小さな光の玉が浮かび上がっていった。玉は大きくなり、ユウキの枝の上で姿...
ヤス#80 シットは赤い口を最大に開くと、二人を喰おうと迫ってきた。 「ぐぅあーーーっ!お、お...
ヤス#79 生まれて間もなく、小船に乗せられた。見送る人々の顔は霧がかかって良く見えない。 木...
ヤス#78 純子は見えなくなった目を見開き、ヤスの背中を抱きしめた。悲しみと歓喜。涙が筋となって...
ヤス#77 飛び散った血が、シットの血を浴びて枯れた草を赤く染めると、黒く枯れていた草が青く蘇え...
ヤス#76 眼は海底の海老の様に赤く光っている。その眼の奥には嫉妬の炎がメラメラと燃え上がってい...
ヤス#75 ユウキの上に小さな光る玉が浮いた。 その玉がゆっくりと降りてハヤトの体の中に消えて...
ヤス#74 「分かっているよ。もう、すぐそこまでシットが来ているみたいだ…急がないと…」 「ヤ...