ヤス#73 「母さん、もう少しだからね。頑張るんだよ」 「うん…大丈夫 ヤスは山の斜面を...
ヤス#72 純子はしっかりと首をたてに振った。 黒髪が全て剃り落とされ、尼のようになった。 ...
ヤス#71 「よし!ここは大丈夫だ。あとは母さんだな…」 ヤスは引き返して行った。ユウキの枝に...
ヤス#70 「そうだったのか…止められないのか?サトリ…母を助けてくれ」 「方法は一つ。もし、...
ヤス#69 「ほう…ヤスは果報者よのう」 「一体、これは何だろうか?」 「アイノツブテじゃ」...
ヤス#68 ヤスは2つの粒を取り上げると紙に包んでポケットにしまった。母の顔の前に自分の顔を近づ...
ヤス#67 親子二人で食べていくのもやっとの報酬だが、贅沢は言ってはいられなかった。 遺体...
ヤス#66 【アイノツブテ】 翌日は、昨夜の嵐が嘘のように晴れ渡った。水平線が鮮明に見える。島...
ヤス#65 「母さん。まだ、爺ちゃんの船が戻らないんだ。男衆が岸から捜してくれているけど、この嵐...
ヤス#64 目が見えない。 純子は手探りで土間まで這っていった。居間に上がると、隅の方で小さく...