ヤス#15 そうする事でメガネが曇らないのだ。海水で濯ぐとメガネをかけた。磯カギを持って、ゆっく...
ヤス#14 ヤスは半分ヤケクソのように石を拾っては投げた。その度、当たったか!と思うのだが、サト...
ヤス#13 だが、再び岩を叩いただけだった。 「ハナタレ。ワシを殺す気か?」 ヤスは必死だっ...
ヤス#12 開いた口が異様に大きく、そして、血のように赤い。ヤスは全身が粟立ち、恐怖を覚えた。 ...
ヤス#11 「おい!子ども!」 「ひっ!」 ヤスは肝が縮む思いだった。恐る恐る振り向いた。だ...
ヤス#10 島の北側に潮目がある。そこは潮流がぶつかり合う場所で、どんな凪の時でも波が立っている...
ヤス#10 島の北側に潮目がある。そこは潮流がぶつかり合う場所で、どんな凪の時でも波が立っている...
ヤス#9 崎戸島と御床島は、小潮の時は離れ離れになっているのだが、大潮の時は歩いて渡れるようにな...
ヤス#8 ヤスは六歳である。どう見ても無茶をしていると思わざるを得ない。大人だったら、危険だから...
ヤス#7 陸路だ。民家が並ぶ漁港付近は小魚しか釣れない。しかも、島のハナタレ達[ヤスも大人から見...