一閃と同時に、化け物の胴体が切り離される。 その先にいるのは、青銀の髪を振り乱した花音。 彼の...
無惨にも埋められた鋭い牙に、戒音の鼓動が躍動する。 「月が・・」 戒音の視界が、真紅に染まって...
「神輿の件で、文化祭延期だなんて信じられない」 口々に女子がぼやくのも無理は無い。 戒音はあの...
「瀬条花音、17歳か。彼にしては大胆な行動に出たものだね」 投げ渡された書類の写真を一瞥して、男...
「木月海斗、十七歳。ほぉ。なかなか現実の彼も魅力的だ」 書類に目を通した出雲は、フレーム無しの眼...
華奢な身体に纏うのは甲冑ではなく、白いレースのドレス。 白い肌と同化しそうな程美しい銀色の髪。 ...
「被験者か」 装備ですぐにわかった。 最初の六人の実験体の一人、ジュダ。 「レベル1にしては...
「何故、この地にカルディア女王自らがいるのだ」 大国フィーリアの国王としての問い掛けに、カルディ...
それは、歴史に残る大戦であった。 反創造主派の精鋭が揃って、神の都に奇襲を掛けたのだ。 都は紅...
私が能力に覚醒したのは、幼少期ではない。 中学二年の頃、突然開花したのだ。 初めは声が聞こえた...