「藤阪、早稲田は来るのか?」 火葉が聞いた。 若菜は高い木の上に腰掛け遠くを見たまま答える...
風の強い屋上。 ギィと音をたてて屋上のドアが開いた。 早稲田が振り返るとそこには見慣れた姿...
火葉を追い出した後、若菜は早く動く心臓を抑えるように胸を押さえた。 まさか、写真のことを問わ...
「…やっぱり、早稲田なしじゃちょっとキツいかも知れないわ。」 若菜が言った。 「火葉くんに...
コンコン… 控え目なノックの音。 「開いてるわよー」 軽く言ってやるとカラカラとドア...
火葉が一人どんよりしながら教室に戻ると白井が駆け寄ってきた。 「手塚!大丈夫か?」 「ああ...
資料室から現れた彼女に招かれた火葉は今、彼女から事情聴取を受けていた。 「なるほど、この...
連れて来られたのは資料室の前。 「早稲田…だっけ?俺に何か…「ふざけてんじゃねぇぞ。」 突...
「おはよう手塚。」 「ああ白井。おはよさん。」 火葉が秋津高校にやってきて三日。 新しい...
朝、今日は遅刻せずに登校した火葉に前の席に座っていた白井が話しかけてきた。 白井は昨日質...