無事合流した四人はカロウドの邪魔が入らない内にと祭壇の水溜まりに剣と宝玉を浸した。 ...
三人はただひたすらに走った。 唄に誘われるように、導かれるように。 この唄の先にシーラがい...
彼女以外の人の気配が消えた祭壇の間。 天井から洩れ出る僅かな水滴だけが一定のリズムを刻み続け...
「……くそっ!」 力一杯に洞窟の壁を殴った。 あの時伸ばした手はシーラの手を取ることなく空...
「…行きましょう。」 俯いたまま雪が言った。 「…いいのか? イツキをこのままにしても」...
「…仕方ないね、雪。 君とは戦いたくなかったよ…」 イツキは至極残念そうに言うがそれが本心...
扉は大きさの割りに軽く、しかしいかにも重そうな音をたてゆっくりと開いた。 中は外ほど寒くない...
「帰りはどうするんだ?」 メイルがラウフに訊ねる。 「どうする、ランス?」 今度はラウフ...
「どうして地下なんですか?」 雪が首を傾げて訊ねる。 「トゥール港から北への船は出ていない...
トゥール港に着き、四人は馬を売り飛ばすとメイルと言う男を探して聞き込みを始めた。 そしてその...