「護りだと言うのなら、何故あれには3つの力があるんですか?」 「それは…。」 その時、...
「何の話だ?こりゃ。」 ランスォールが言った。 「バカ、空気読めよ。」 ラウフに後頭部を...
「あの、レミスさん。」 小屋の中に声を掛ける。 しかし、レミスからの返事はない。 「親父...
シンとした空間にランスォールの声がカラリと響いた。 呼び慣れた名前なのになんだか声が微かに震...
「最近、長い銀髪の娘が訪ねて来ませんでしたか?」レミスは睨むように暫くランスォールを見ていたが...
あれから2日。 お互い違うルートの近道を行っていたが、どうやら馬だった分シーラより早く着いた...
「『土濤 泥池に沈め』!」シーラが叫ぶと泥の波が黒スーツに覆い被さるように襲いかかった。 「...
同じ頃、馬も足を止めていた。 「な、なあこいつら何なんだよ」 シドマが恐怖に震えた声で訊い...
一方ランスォールたちの方もどうにかヘトラレスタの谷までの案内人を獲得し、身支度を整えた所だった...
嵐が去り、柔らかな陽射しが雲の隙間から注がれ始めた。 嵐が止んだのは翌日の早朝の事で、シーラ...