幾年もの間、意識は遠い闇にあった。 感じることもできず、見ることもできない。 視覚、聴...
『な、なんだよこれ…』 降り立つ先の戦場と化していた中庭は壮絶な光景が広がっていた。 ...
砕けた天時の鍵”聖砂漏”は砂塵となり舞った。 ジークは守護しなければならない最期の鍵を自ら破壊...
扉を抜けた先は上階へと続く階段が続いていた。 全力でアインとマナは駆け登る。 エリ...
-『ジーク、やはりお前が最後の守護者だったか…』 あの奇妙な手応えの正体はこれだったのかと納得...
張り詰めた空気がただ重く、体にのしかかる。 -『本当に…本当にそう言い切れるのか?エリスは封...
入口を固めていた護衛兵を倒し、ようやくアインとマナは天時の城の扉を開け放った。 赤い絨毯がまっす...
アインとマナが城門までの階段駆け登ったのを見送った後、リリーナはまだ敵兵で溢れている前方を促す。 ...
-『でやぁぁあ!!』 アインは剣を横に振り抜く、密集する鎧の群れが吹っ飛ぶ。 四方からまた...
-『見えた!天時の城が』 レグナの背越しにアインが身を乗り出す。 見慣れた風景、建造...