夏の終り 夕暮れに消えるように 貴方はなぜ 空の向こうへ 逝ってしまったのでしょう ...
揺れない 枯れない 泣かない 比類なき そのフェチズムに 泣けない...
一刻の隙間に 貴女が入り込むのです。 どれだけに穴を塞いでも 僅かな隙間から 私は侵食...
あと一秒だけでも 貴女と共に過ごせたのなら あと一秒だけでも 貴女に逢えたなら あ...
夏の花火よりも刹那で 貴女の愛のように眩しくて 私は囚えきれぬことに 囚われ虜となる ...
記録のように 記憶も消せたなら 貴方は解き放たれるのでしょうか 貴方は呪縛の鎖に繋が...
屈折した光に追われ 私は硝子の螺旋を指でなぞるように 逃げるのです。 言葉にできぬ ...
足されることのない 失うだけの命に どれだけの価値を 感じられるのでありましょうか ...
白と包帯 逃げてはいけないと理解した時から 幾度 逃げてきたのでしょう 負けてはい...
北側の小さな窓が 僅かに陽射しを集め始める午前5時に 私は幸せな夢を見るのです 互い...