ガチャッ。 ドアの開く音と同時に水嶋君がこちらを見た。 何で家の前に? 疑問はあ...
当然、感の鋭い阿部やんは変に思ったのだろう。 「今日、電話待ってるで」 と、楽しげに言った。 ...
「あ、ごめ…。笑いすぎちゃった」 水嶋君は、黙って目を逸らさないでいる。 「?」 (何か、可...
昼休み。 私と阿部やんは裏庭の木陰の下にいた。 「やっぱな〜。そうやないかと思っとってん!...
休憩時間になると、ヘッドフォン少年、水嶋君の周りには人だかりが出来ていた。 「皆、珍しもん好きや...
一時間目が始まろうとする直前、担任の西岡が教室に入って来た。 「何や、今日は早いな〜」 隣の席...
「どうしたん?顔色悪いで。ファンに追っかけ回されたか?」 登校して、真っ先に顔を合わせた阿部やん...
「いや〜助かりました。有難うございます☆」 頭を掻きながら彼は言う。「で、何であんなとこにいたの...