皆様、お久しぶりです。「角砂糖が溶けていくように」を掲載させていただいております、紗弥佳です。 ...
「あるいは、蜘蛛の糸。」 そう言って、しおりのリボンを指先で摘んだ。 しおりはあなたの指先...
飛行機雲が消えかかりそうになりながら残っていた。 あなたが困惑して視線を逸らして仰いだ空。 ...
視線が重なるのは、数えていればそれほど長い時間ではない。 しかし、視線が重なり合っている者同士の...
私は、お兄ちゃんがあなたを気にし続けたり、最終日に連絡先を渡したりしたと聞いた時は教え子を心配する...
何故、あなたは人前で誰かと話をするのが苦手なのだろう。 何故、あなたは女の子とは話さないのだろう...
お兄ちゃんがあなたに訊きづらかったのは何故なんだろう。 人前で話すのが苦手だからと言ったあなたに...
好きになったり 恐くなったり そのくせに 知りたいと思って 近付いてみたり 周りが悪...
私があなたを探している理由は、お兄ちゃんがあなたを心配しているから…、みずきにどこから話をすればい...
みずきの目の涙の膜はついに雫になって、ゆっくりひとつひとつ落ちていった。 「今でも翔は藍田さ...