あの夏期講習最終日の前日。 あの日が無かったら今の真夜中のこの部屋にいる僕たちは、伝えたかった言...
皆様、ごきげんよう♪ 紗弥佳です。 ごきげんよう、なんて入り方して申し訳御座いません。私の...
初めまして。 ご挨拶が遅れました、紗弥佳と申します。 「角砂糖が溶けていくように」 ...
終業のベルが鳴った。 僕は何とか授業をしめた。「では、明日も小テストを五分間するのできちんと復習...
ドアをあけると教室は急に静かになった。 教壇に立つと、藍田(あいだ)なので最前列の左端に座ってい...
効きすぎているエアコンの冷たい空気と何となく黴臭い匂い。 夏期講習が始まって、授業は夕方から...
梨花と何か話すきっかけが欲しかった。 その時の僕は単純に、妹くらいの年齢の女の子がまわりの他...
カフェオレに角砂糖が落ちていく音を僕が好きだ、と話したとき、「いい音。」と言ってくれたときの僕が好...
開け放たれた窓から入ってくる夏が終わって秋になろうとしている真夜中の風と、電気を消して街灯の光が冷...
「少し泣いてた?」 訊くべきかどうかためらったけれども、涙の理由が分かって僕がどうにかできれ...