翌日―\r ゼミの先輩の長谷部に、言われた通り、約束の時間にカフェに着いた。 「よう!...
大学二回生の春―\r もうすぐ二十歳になる― 高校を卒業して以来、淳とは、ずっと親友の関係だ...
「あっちゃんを裏切っちゃったから・・・。」 もう―\r 自分自身の言ってる事が、分からなくな...
幸せになれよ―\r 突き放す様な言葉にすら、聞こえた。 自分から、別れを切り出したのだか...
卒業式は、一時間ちょっとで終わった。教室で、先生や友人と話をした後、花を持った後輩達が、廊下で私達...
午前九時―\r 卒業式は、体育館で厳かに始まった。卒業証書授与に、校長先生の話、校歌斉唱、仰げ...
「早く行かねぇと、遅刻だぞ。」 淳は、私を追い抜いて、校舎の中へ吸い込まれる様に、消えて行っ...
三日後、卒業式―\r いつも通りの道を、駅から歩いて学校の門の前に着いた。快晴の空は、とても青...
あの日から、約一年半―\r 高校三年生の三月・・・。 淳に別れを切り出して、暫くは、お互...
あの日から二週間―\r 相変わらず、気不味い空気が二人を包んでいた。親友の茉莉子や、麗華とも、...