病室に入ると、雪月は体を起こして手のひらを見詰めていた。 「雪月……何を見てるんだい?」 ...
あれからクラスは変わらず、中学生になっていた。 あの日から、私は密かにあいつを気にしていた。...
私は、クラスのあいつが大嫌いだった。いつも体当りしてきて、そのたび私は突き飛ばされた。 「ね...
次の日の朝、雪月はなかなか起きて来なかった。ボクは、そんな雪月を起こすため、部屋の前にいた。 ...
最近、雪月が不思議な夢の話をするようになった。「あのね、月姫の夢を見るの、たくさんの人たちを幸...
昔、妹が原因不明の死の病だと知った時、僕は神にひたすら祈った。そんなある時、小さな輝く欠片を拾った...