｢はい｣ ｢…｣ ｴﾅﾝの返事に彼女は目を光らせると､剣をもう一度鞘から抜きはなった｡ ｢え...
居並ぶ官吏はその様子に眉をひそめたが､反抗する者は誰一人としていなかった｡ ｢ｱｷﾞｰﾙ､ﾀﾞﾐｽへ...
王都ｱｷﾞｳｽにあるﾄﾗｲｽ城の会議室｡ そこではｴﾘｯｸの怒声が鳴り響いていた｡ ｢何たる無様...
｢…｣ ﾒﾃﾞｨﾅは僅かに首を捻って､ﾀﾞﾘﾙの首筋から剣を離した｡ ｢くっ…｣ ﾀﾞﾘﾙは首筋を...
｢そちらのお嬢さんを引き渡してもらうわ｣ ﾒﾃﾞｨﾅはﾀﾞﾘﾙの首筋に剣を当てながら､ﾘﾘｱを指差し...
｢私たち以外の誰かがｸﾘｽﾀﾙを奪った?｣ ｢はい｣ ｴﾅﾝは小さく頷いた｡ ｢相手が誰かは...
酒場の中では荒くれ者たちが酒を飲みながら下品な笑い声を上げていた｡ ―ﾒﾄﾞｩﾅ家がまだ健在だった...
ﾒﾃﾞｨﾅは残念そうな顔で小さく頭を下げると､その家から離れていった｡ ―後は様子を見るだけね｡ ...
剣を帯びて村に入るのは構わないだろうが､特に用事が無いのに村を歩くと警戒される一因になってしまう事...
｢そうですか…それでこの活動を承知してくれたんですね｣ ｻﾞｯｸは納得したように頷いた｡ ｢それ...
