ﾘｶﾙﾄﾞと名乗った青年は冴えた双眸をｻｸﾘｽに向け､ ｢ｴﾘｯｸ王を止められるのはｻｸﾘｽ様以外...
｢…すまんが､外に出てくれ｣ ｻｸﾘｽは左右に佇立している兵士に目配せして､部屋の外に出るように...
｢…｣ ﾒﾃﾞｨﾅはうっすらと目を開けて､暗闇に包まれた部屋を見つめた｡ ―またこの夢か…｡ ...
あちこちが焼けて黒ずんだ彼女の家は不気味なほど静かに建っていた｡ ―生きているの…? そんな疑...
森の中を一人の女性が歩いていた｡ まだ顔に幼さが残る彼女の口元には笑みが浮かんでいる｡ ―何年...
彼女は大きな声を出して､ｻﾞｯｸを睨みつけた｡ ｢ご､ごめんなさい!｣ ｻﾞｯｸは顔を真っ青にして...
｢それって十分なｽﾀﾐﾅじゃないですか!｣ ﾀﾞﾘﾙとｴﾅﾝは驚いて起き上がった｡ ｢十分?いい...
昔のｴﾘｯｸ王の姿を思い浮かべながら､彼は静かに首を横に振った｡ ―偉大な父を謙虚に受け止める心...
ｴﾘｯｸ､ｱｷﾞｰﾙの二人と兵士二人がｻｲﾌｧを取り囲んでいた｡ ｢つまらん事をやってくれたな!ｻ...
｢…あ､そういえば…一度だけﾒﾃﾞｨﾅさんが『この剣は正しい事の為に使われるべきよね…』みたいな事を...
