クリスタルを自らの武器に帯びて戦うその部隊は各国から「悪魔の部隊」と恐れられた。 ―そんな訳無い...
ところがどの文献にも決まって書かれているのは「装飾品をはめる為の穴」だけ。 それはわかっている。...
「お疲れみたいね」 リリアは夕食の後テーブルに突っ伏したザックを気の毒そうに見つめながら、声をか...
「…何?」 「あなた、あの五人と手を組んだのよね?」 「ええ」 メディナは小さく頷いた。 ...
―エルが生きていたら、あの子くらいになっていたかしら…。 そう考えた後、彼女は唇を噛み締めて首を...
「彼女?どうして?」 「彼女の実力は百人の兵隊に匹敵します。更には王に対して敵意を持っていてそれ...
「わかった」 ダリルは眉を寄せながら小さく頷いた。 ダリルはエナンの家の裏まで来ると、 ...
「しかしすごい偶然ですよね。あなたと彼女が同時期にこの場に集まるなんて」 「そうだよなあ。こんな...
「あなたには普通の訓練で十分なのよ」 メディナはタオルで軽く汗を拭った。 「力が強い、というの...
夕日が小屋の屋根赤く染め、裏にある林に赤と黒の陰影を作り出していた。 「はあ、はあ」 「ふうー...