リク=ウル=カルンダハラが連れて行かれたのは、監獄でも取調べ室でもなく、やや広めのフロアにフラット...
警備隊長は躊躇を示した。 『だ…だが、この者の容疑は明白。今更憲兵の容喙等、有難迷惑…』 その...
『ちょっ…ちょっと待て!』 当然こんな話、納得出来る訳がない。 『良いのかよ、こんなんで!知っ...
連中のリーダー格、太子党の総帥・フーバー=エンジェルミに怯む様子はなかった。 調べた限りではリク...
『くそう、まだ居やがるのか』 状況を罵りながらも再びその場に這いつくばり、リクはハンドレイを持ち...
緑色に煌めく光条が、立て続けに走った。 リクは容赦しなかった。 容赦しようにも出来る状況でもな...
しかしその感慨が覆されるのに、僅か五00Mも歩く必要すらなかった。 同じ区画の公園に差し掛かった...
『そう言えば、戦争中なのよね』 食事が終わって店を出た二人は、辺りをぶらぶらしていた。 『まだ...
どうやら彼女は和食には疎いらしい。 リクは軽い解説を加えながら無難なメニューを二人前注文した。 ...
リクの隣に並んだ相手は、彼とほぼ同い年位だろうか。 白桃色の肌をした、快活にして可憐さに満ちた実...