「喧騒と静寂が入り交じったいい店やな。なんで今まで連れてこんかってん」 涼平はこの店を気に入...
「だって香緒里はうわばみたぜ、それより強いって…」 涼平はその先が言えなかった。香緒里さんの...
朝五時まで営業している、そのバーは夜中の一時をまわっているというのに、かなりの客がいた。俺は店長...
「へぇ、全然知らんかったわ。道理で今回は詳しく教えてくれへんなぁと思ってん」 俺は涼平の頭を...
結局俺達は、俺がよく行くアーリーアメリカン風のカクテルバーに行くことにした。 そこからは少し...
「真愛、ほんまに大丈夫か?無理せんでええで。帰るんやったら今のうちやで」 俺は真愛のことを心...
「じゃあ俺達も明日早いから帰って寝るわ」 「またみんなで会いましょうね」 拓海と実里さん...
三次会が終わって店を出ると、梅雨の時期独特の、身体に纏わりつく様な気怠い暑さが、俺達を取り巻いた...
「悟志、美樹さん、今日はふたりの門出の日やのに、俺と真愛のためにおおきに」 俺は二人に頭を下...
ビールとチューハイが届くと、まず俺は小さくピースサインを出した。その途端涼平と香緒里さんが、肩を...